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こんちには。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


弊社では壁、及び屋根の断熱材に関して、現場吹付発泡のフォームライトSLを標準仕様としています。

現場で2種類の薬液を混ぜたものをスプレーで吹いていくと、それがモコモコと膨らんでいき、まるでマシュマロのような見た目になることからマシュマロ断熱なんて呼ばれ方もされています。


下のこちらの写真は屋根に吹付けられたマシュマロ断熱の様子。

マシュマロのようなモコモコ感・・・伝わりますかね!?


一方、こちらの写真は壁に吹き付けられたものですが、屋根の断熱材に比べると正直、モコモコ感は見て取れません。

その違いは断熱材の厚みにあります。

屋根の断熱材の厚みが160mmなのに対し、壁のフォームライトは100mm程度としています。壁の方が薄い・・・でも、これはケチっているわけではありません。そもそも柱の太さは105mmで、吹付けたときの表面のモコモコ部分はその105mmの厚みよりはみ出しており、そのはみ出した部分を削ぎ落としているので見た目の違いがみられるというわけです。ですから、見た目は違えど、壁についても充填できる目一杯まで断熱材が詰まっています。そうして隙間なく詰まった断熱材なので省エネ効果も相当期待してよいかと思いますよ。


ところで、断熱材といえば、従来から主流なのがグラスウールなどの繊維系の断熱材です。

こちらの写真はリフォームで壁を解体したときの現場の様子なのですが、紙に包まれた黄色い繊維状のものがグラスウールです。一見、こちらの断熱材も隙間なく詰め込まれているような感じがありますが、細かいところには隙間が生じます。


ちょっと写真には写っていないのですが、たとえば・・・・・・

・・・エアコンのダクトや電気の引込口など、建物には内と外とをつなぐところが何ヵ所か存在します。写真の例でいうと、断熱材がグラスウールの場合、そうしたところに充填する際にはグラスウールを包んでいるビニールを切開し、円形状のエアコンのダクトをくるむようにして施工します。

しかしながら、フワフワした綿状の断熱材を寸分の狂いなく切開するなんてことはほぼ不可能でしょうから、少なからずそこに隙間が出来てしまうというわけです。

その点、マシュマロ断熱であれば、吹付けた瞬間に約100倍にまで体積が膨れ上がりますので、写真のように隙間が生じることがありません。


グラスウールも細かな隙間が生じるとはいえ、断熱効果はもちろん期待できますし、温暖な静岡県でそのわずかな隙間の有無による断熱性能の違いをそこまで追求することはないのかもしれません。しかし、マシュマロ断熱を採用することによって何百万円も金額が跳ね上がるというのなら話は別ですが、そうでなければ性能を追い求めるのも良いんじゃないでしょうかね。