2025/11/05
お家施工レポート
袋井市国本にてS様邸上棟しました
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
先週のこと・・・袋井市国本にてS様邸の上棟が行われました。
上棟は他にも『棟上げ』とか『建て前』とか、あるいは建築業界用の言葉で『建て方』なんて呼ばれ方もされています。
まぁ、何パターンかある名称をどう呼ぼうが問題ないのですが、それよりも肝心なのはその日に何を行うのかということですね。
上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。
この日も6人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から3人と・・・合計10人で作業を行いました。
7:00 作業開始前
職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。
・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。
まぁ・・・無駄話ではあるのですが、その無駄話も仲間意識を高めるためには強ち無駄とは言い切れない部分もあるんですよね。
天気が良ければ前日に1階分の柱を立てておくところ、天気は良かったものの大工さんの都合が合わなかったため、この状態からのスタートとなりました。
8:00 作業開始
1階の梁が組み終わるとこんな感じに。
梁が碁盤の目のようなきれいなマス目状になっています。
9:55 2階床合板張り・2階柱立て
11:31 2階梁組み
13:35 棟上げ
お昼休憩を挟んで13時35分、無事に棟木が上がりました!!
棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、S様邸の場合は画像の矢印部分、三角屋根のちょうど天辺に位置している木材がそれに当たります。

ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。
上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。
この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。
ところで・・・・・・随分と急な角度の屋根だと思いませんか!?
8寸勾配といって、横方向に1m行ったときに縦方向に80cm下がる角度の屋根となっています。
写真右の1寸勾配(横方向1m・縦方向10cm)の屋根と比べてみると、いかにきつい角度かが分かります。
17:04 1日目作業終了
そんな急角度の屋根ということもあって、1日目は屋根のパネルを半分ほど張ったところで時間切れです。
普段は屋根のパネルを張り終えるところまでは進められるのですが、8寸勾配の屋根では足場も悪く作業効率が落ちるので致し方ありませんね。
建て方2日目
ほっと住まいるでは、いつも建て方作業を2日間にわたって行っています。
それは、柱などの構造躯体をなるべく濡らしたくないからに他ありません。
・・・と言いつつも躯体が全く濡れないで済むかどうかは天候次第ということになりますので、なかなか難しい面もあるのですが・・・・・・。
一時的に濡れてしまうのは仕方が無いにしても、雨に濡れてしまう状況を1週間も2週間も放置しておくのはやはり良くないので、2日目は耐力面材となる『EXハイパー』を張る作業を行うようにしています。
このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという手順となります。
これを大工さんひとりで行うと、技術的に出来ないということはありませんがそれなりに時間が掛かります。
時間が掛かればそれだけ雨に濡れるリスクも高まりますので、役割分担しながら一気に進めてしまいます。
ひとりでは時間のかかる作業も、チームワークの取れた大工さんたちのおかげで2日間でここまでの状態に持っていくことが出来ました。
1日目の遅れを取り戻すべく作業を進め、サッシの取り付けまで完了出来たのはうれしい誤算でした。
さて・・・ここまでは外周りの作業について触れてきましたが、内部は内部で2日間掛けて作業を進めています。
耐震上で必要となる筋交いや、間仕切壁の柱間に設置される間柱、建具上に付くまぐさ等、プレカットして現場納入された部材の取付作業も完了しました。
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