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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


家の気密性を高めるためには隙間なんか無い方が良いのですが、家を長持ちさせるためには敢えて設けておかなければならない隙間というものもまた存在します。

そのひとつの例がコチラ。





外壁の仕上げとなるサイディングは金具で取り付けられるのですが、そのサイディングと透湿防水シートの間には金物の厚み分だけ隙間が生じます。

これは、金具がこんな形をしているから生じてしまうという類いの隙間ではなく、家を長持ちさせるために敢えてそうしているものとなります。


・・・では、その敢えて生じさせる隙間にどんな意味があるのか?


それは・・・・・・



・・・この隙間に空気を通すことを目的としています。

そして、外壁の一番下の部分にも下の写真のような穴開きの金属部品が取付けられ、この穴から空気が入ってくる仕組みとなっています。

(ちなみに・・・サイディングに開いている穴は軽量化のためのものです。)



さて、空気の通り道を確保しなくてはならないことはわかりましたが、肝心なのはそれが建物にとってどのような意味を持つのかということですよね。


ズバリ、空気を通す目的は壁の中の結露を防止すること。


サイディングが透湿防水シートにベタッと密着していると、そこに結露が発生する恐れがあり、壁の中の結露はカビや腐れを発生させる要因となってしまいます。

結露というと窓ガラスのイメージが強いですが、結露は壁の中にも発生しますし、壁の中の結露は窓ガラスの結露のように拭いてどうにかなるものでもありません。


ですので、壁内結露を防止するこのような施工方法が必要であり、これを一般的に外壁通気工法と呼んでいます。


あと、どうでもいい話なのですが、3枚目の画像の緑色の矢印・・・特に右端と左端のものは大きさが違って見えませんか!?

コレ・・・実は同じ大きさの矢印なのですが、大きさが違って見えるこのような錯覚を『回廊錯視』と呼びます。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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