2024/01/21
お家施工レポート
掛川市下土方にてH様邸上棟しました
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
2024年最初の上棟が掛川市下土方のH様邸にて行われました。
上棟は他にも『棟上げ』とか『建て前』とか、あるいは建築業界用の言葉で『建て方』なんて呼ばれ方もされています。
まぁ、何パターンかある名称をどう呼ぼうが問題ないのですが、それよりも肝心なのはその日に何を行うのかということですね。
上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。
この日も5人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から2人と・・・合計8人で作業を行いました。
7:00 作業開始前
職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。
・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。
まぁ・・・無駄話ではあるのですが、その無駄話も仲間意識を高めるためには強ち無駄とは言い切れない部分もあるんですよね。
8:00 作業開始
前日の天気も良く、予め1階の柱を立てておくことが出来たので、この日は1階の梁を組んでいくところから作業スタートです。
レッカー屋さんと連携を取りながら柱のほぞを梁のほぞ穴にはめ込んでいきます。
1階の梁が組み終わるとこんな感じに。
梁が碁盤の目のようなきれいなマス目状になっています。
9:33 2階床合板張り・2階柱立て
慣れないうちは梁の上を歩くのも結構怖いものですが、経験を積んだ大工さんにとってそれはお手の物。
梁の上をスタスタ歩きながら床合板を並べ、それを釘留めした後は、更に2階の柱を立ててもらいました。
11:08 2階梁組み
1階の柱→1階の梁→2階の床→2階の柱・・・とくれば、今度は2階の梁。
2階の梁を組み終えると、次の作業がいよいよ棟上げです。
11:47 棟上げ
11時47分・・・お昼前に無事に棟木が上がりました!!
棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、H様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。
ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。
『霜柱 氷の梁に雪の桁 雨の垂木に霧の葺草』・・・これは火除けのおまじないだそうです。
柱・梁・桁・垂木・葺草、これは家の部材のことで、霜・氷・雪・雨・霧はいずれも水に関する漢字です。
つまり・・・火が付くと燃えてしまう木材は全て水で守られて燃えませんよということらしいんですね。
H様のご両親がお家を建てたときにもこのおまじないが書かれた木の板を納めたとのことで、それに倣って棟木に自らの手で書いてもらいました。
さて・・・上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。
この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。
16:16 1日目終了
棟木が上がった後は垂木や野地板の施工へと続き、屋根が出来たところで1日目の作業は終了です。
2日目 外装パネル『EXハイパー』張り
ほっと住まいるでは通常、建て方の作業を2日掛かりで行っています。
それは、柱などの構造躯体をなるべく濡らしたくないからに他ありません。
・・・と言いつつも躯体が全く濡れないで済むかどうかは天候次第ということになりますので、なかなか難しい面もあるのですが・・・・・・。
一時的に濡れてしまうのは仕方が無いにしても、雨に濡れてしまう状況を1週間も2週間も放置しておくのはやはり良くないので、2日目は耐力面材となる『EXハイパー』を張る作業を行うようにしています。
このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという手順となります。
これを大工さんひとりで行うと、技術的に出来ないということはありませんがそれなりに時間が掛かります。
時間が掛かればそれだけ雨に濡れるリスクも高まりますので、役割分担しながら一気に進めてしまいます。
・・・2日間の作業の成果がコチラ。
外装パネルを張り終え、サッシの取付が出来る状態まで作業を進めました。
1日目の骨組みの状態と比べたら随分と家らしくなりましたね。
ここまでは外回りの様子について触れてきましたが、内部は内部で2日間掛けて作業を進めています。
耐震上で必要となる筋交いや、間仕切壁の柱間に設置される間柱、建具上に付くまぐさ等、プレカットして現場納入された部材の取付け作業も概ね完了しました。