2025/01/24
お家施工レポート
浜松市中央区神ヶ谷町にてS様邸上棟しました
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
先週のこと・・・浜松市中央区神ヶ谷町にてS様邸の上棟が行われました。
上棟は他にも『棟上げ』とか『建て前』とか、あるいは建築業界用の言葉で『建て方』なんて呼ばれ方もされています。
まぁ、何パターンかある名称をどう呼ぼうが問題ないのですが、それよりも肝心なのはその日に何を行うのかということですね。
上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。
この日も7人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から3人と・・・合計11人で作業を行いました。
7:00 作業開始前
職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。
・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。
まぁ・・・無駄話ではあるのですが、その無駄話も仲間意識を高めるためには強ち無駄とは言い切れない部分もあるんですよね。
作業開始前にもかかわらず、すでに柱が立てられています。
柱立てと言って、上棟日前日の天気が良ければ前もって1階分の梁を配り、柱を立てておく作業を済ませておきます。
これを行っておくことで当日の作業がスムーズに開始出来るわけです。
8:00 作業開始
先の通り、前日に1階の柱を立てておくことが出来たので、この日は1階の梁を組むところから作業スタートです。
レッカー屋さんと連携を取りながら柱のほぞを梁のほぞ穴にはめ込んでいきます。
1階の梁が組み終わるとこんな感じに。
梁が碁盤の目のようなきれいなマス目状になっています。
11:04 2階床合板張り・2階柱立て
13:20 2階梁組み
14:06 棟上げ
お昼も随分と回った14時06分、無事に棟木が上がりました!!
棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、S様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。
(屋根勾配が緩く、下からでは判りにくかったので足場からパシャリと。)
ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。
上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。
この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。
16:46 1日目作業終了
棟木が上がった後は、母屋に垂木を打ち、2階分の野地板(屋根の合板)を取付けたところまで進めてここで1日目の作業が終了しました。
建て方2日目
ほっと住まいるでは、いつも建て方作業を2日間にわたって行っています。
それは、柱などの構造躯体をなるべく濡らしたくないからに他ありません。
・・・と言いつつも躯体が全く濡れないで済むかどうかは天候次第ということになりますので、なかなか難しい面もあるのですが・・・・・・。
一時的に濡れてしまうのは仕方が無いにしても、雨に濡れてしまう状況を1週間も2週間も放置しておくのはやはり良くないので、2日目は耐力面材となる『EXハイパー』を張る作業を行うようにしています。
このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという手順となります。
これを大工さんひとりで行うと、技術的に出来ないということはありませんがそれなりに時間が掛かります。
時間が掛かればそれだけ雨に濡れるリスクも高まりますので、役割分担しながら一気に進めてしまいます。
ひとりでは時間のかかる作業も、チームワークの取れた大工さんたちのおかげで2日間でここまでの状態に持っていくことが出来ました。
とは言いつつも、外装パネルも一部は仮留めに止まり、釘打ちまで辿り着かなかった部分もありました。
最近にしては珍しく、2世帯の大きなお家でしたからね・・・。
まぁ・・・EXハイパー張りも仮留めまでが大変なので、あとの残りは棟梁がちゃんと仕上げてくれるでしょう。
さて・・・ここまでは外周りの作業について触れてきましたが、内部は内部で2日間掛けて作業を進めています。
耐震上で必要となる筋交いや、間仕切壁の柱間の設置される間柱、建具上に付くまぐさ等、プレカットして現場納入された部材の取付作業を行います。
こちらも完成度は概ね8割から9割といったところでしょうか・・・大きなお家だったので部材の量も多く、全て設置し終えるまでには時間が足りませんでした。
しかし、作業前はこの大きなお家を前にしてどこまで進められるか心配していた面もありますが、まあまあ良いところまで進んだんじゃないでしょうか。