2023/04/17
お家施工レポート
浜松市O様邸上棟
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
先週のこと・・・浜松市にてO様邸上棟しました。
上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。
この日も5人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から2人と・・・合計8人で作業を行いました。
8:00 作業開始
いつもであれば前日に1階の柱を立てておいた状態からスタートするのですが、雨降りの予報も出ていた為にそれは止め、梁を配って柱を立てていくところからの作業開始となりました。
梁や柱などの部材には『いろはにほへと・・・』、『123456・・・』で構成された番付と呼ばれる記号が振ってあります。
コチラの写真では柱や土台、梁に『い2』と印字されていますよね。
『いろはにほへと・・・』は横方向に、『123456・・・』は縦方向に対しての割り振りとなっていて、この柱のひとつ奥の柱は『い3』、ひとつ隣の柱は『ろ2』という感じになります。
この番付により、どの位置にどの柱を立てたらいいのか、どの柱にどの梁をはめ込めばいいのかが解かるというわけです。
それを番付通りに組み上げていくと・・・・・・
・・・こんな感じに1階の梁は碁盤の目のようなきれいなマス目状になります。
続いてこの梁の上に2階の床合板を敷いていくことになりますが、これだけのものに支えられているんですね。
10:46 2階床合板張り・2階柱立て
慣れないうちは梁の上を歩くのも結構怖いものですが、経験を積んだ大工さんにとってそれはお手の物。
梁の上をスタスタ歩きながら床合板を並べ、それを釘留めした後は、更に2階の柱を立ててもらいました。
11:23 2階梁組み
1階の柱→1階の梁→2階の床→2階の柱・・・とくれば、今度は2階の梁。
1階の梁は2階の間取りを支えなければならないので基本的に90cm×90cmの細かい間隔で組まれますが、2階の梁は屋根を支えるだけなので間隔はもっと広くなります。(1階の梁組みの写真と比べると違いが判りやすいんじゃないでしょうか。)
2階という高さ・・・広い間隔・・・ここを歩くのには更に経験と度胸が必要です。
2階の梁まで組み上がると、次の作業がいよいよ棟上げです。
13:13 棟上げ
お昼休憩をはさんだ13時13分・・・無事に棟木が上がりました!!
棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、O様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。
(下からの角度だと、ちょっと判りにくかったので足場の高いところから撮りました。)
ここでちょっと用語についてなのですが・・・タイトルから冒頭で当たり前のように使ってた『上棟』ですが、『建て前』という呼び方をすることもあり、広くは大工さんが大勢集まって家の躯体を組み上げていくことを指します。また、その作業をする日のことを上棟日と呼んでいます。
今ではめっきり少なくなりましたが、昔でいうところのお餅投げの日が上棟日ってことになりますね。
さて・・・その上棟、棟上げなどの呼び名ですが、『棟』木を『上』げることに由来しています。
上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。
この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。
17:03 作業終了
お施主様も見えず、上棟式も無かったので、時間いっぱいまで作業をして17:03に終了。
目標としていた屋根の合板下地まで張り終えることが出来ました。
紙面上で打合せしていたものがようやく現場でカタチになりました。
O様・・・上棟おめでとうございます!!