Blog

スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

浜松市のO様邸も上棟をして半月・・・サッシが取付けられ、内部の方もここが寝室で、ここがクローゼットで・・・というように間取りの輪郭が分かるようになってきています。


今まで机上で図面の打合せをしてきた中で想像しにくかったことも、いざ現場で実物が立体になってみると少しずつイメージが湧いてくるものです。

実際の現場を見てみると、寝室の○○帖ってこんな広さなんだね・・・とか、キッチンがここに付くから、立ってみるとこんな風にリビングが見えるんだね・・・とか、いろんなことの確認が出来ます。
他にもコンセントやスイッチの位置の確認が出来たり、建具の位置や高さが確認出来たり・・・・・・。

まだ現場が骨組みのそんな状態のときに確認、及び検討しておいてもらいたいことのひとつに『下地』があります。
下地についてどんな確認をしておけばよいかという話の前に、まずは木造住宅の構造について説明しますね。

柱と間柱



間取りにもよりますが、木造住宅の柱は写真のように90cm間隔で立っていて、その柱と柱の真ん中、45cmのところに間柱という細めの柱が立っています。



そして、今後張られていく内装壁のプラスターボードは両端部を柱に固定し、たわみ防止のため、真ん中を間柱に固定します。
(実線がプラスターボードの端、破線がプラスターボードの真ん中のイメージです。)

縦の下地と横の下地

写真からも分かるように、縦方向には一定間隔で下地となる柱や間柱が存在するため、たとえば時計なんかを取付ける際は、この柱や間柱を狙って固定すれば良いわけです。


ただ・・・問題なのはタオル掛けなどの横方向の下地を必要とするケースで、構造上必要な柱や間柱と違って、指示をしなければ横方向の下地は入りません。
なので、下の写真のように、タオル掛けを取付けるような場合は予め下地が必要な箇所(赤線部)を現場に伝えておく必要があります。


注文住宅ならではといいますか、最近ではネットで購入した、いわゆる施主支給品の持ち込みも増えており、また、テレビを壁掛けにするケースも多くなってきています。

いざ、取付けたいときに下地が無いというのであれば施工のしようがありませんので、イメージしやすくなった状態だからこそ、現場は見ておきましょう!!

補足情報

弊社では介護保険を利用した手摺りの取付工事も行っているのですが、手摺りを付けられるか調査に行くと、取付けたいところに下地が入っていないというケースが殆どです。
それは、新築当時に手摺りが必要になるという想定をしていなかったからに他ならず、そういう場合にはどうするかというと・・・・・・


・・・仕上がったクロスの上から柱や間柱に向けて補強板を打ち、その補強板に手摺りを固定します。

手摺りにせよ、タオル掛けにせよ、このような手法を用いれば後から取付けられないこともありませんが、見た目にはスマートじゃなくなってしまいますから、やはり、下地を入れられるうちに現場確認をされることをお勧めします。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
お客様に楽しく快適な住まいを維持してもらえるよう、フォローやメンテナンスなどお手伝いをさせていただきます!

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。