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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


先週のこと・・・浜松市中央区富塚町にてK様邸の上棟が行われました。


上棟は他にも『棟上げ』とか『建て前』とか、あるいは建築業界用の言葉で『建て方』なんて呼ばれ方もされています。

まぁ、何パターンかある名称をどう呼ぼうが問題ないのですが、それよりも肝心なのはその日に何を行うのかということですね。


上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。

この日も5人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から3人と・・・合計9人で作業を行いました。



7:00 作業開始前



職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。

・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。

しかし・・・作業開始前にもかかわらず、すでに柱が立てられています。

天気の具合にもよりますが、この日は前日も晴れていたので、先行して大工さんに柱を立てておいてもらいました。



8:00 作業開始



前述の通り、柱を立てておくことが出来たので、作業は梁を組んでいくところからスタートします。

レッカー屋さんと連携を取りながら柱のほぞを梁のほぞ穴にはめ込んでいきます。


1階の梁が組み終わるとこんな感じに。

梁が碁盤の目のようなきれいなマス目状になっています。



2階建ての場合、1階の梁は90cm×90cmの間隔で組まれていることが多いのですが、K様邸は平屋のお家ということで、90cm×180cmとか、180cm×180cmといった感じで広い間隔で組まれています。



9:57 小屋束・母屋



2階建ての家の場合、1階の梁を組んだら2階床→2階柱→2階梁・・・という手順を踏んでいきますが、平屋の場合は1階の梁の上に小屋束を立てて、小屋束のほぞを母屋のほぞ穴に差し込んでいきます。




10:49 上棟





母屋を組んでいく流れで10時49分・・・無事に棟木が上がりました!!


棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、K様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。



ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。


上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。

この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。



12:36 垂木・野地板





母屋に垂木を打ち、更に屋根の合板『野地板』を釘打ちしていきます。


いつもならここまで作業を進めたところで1日目が終了となりますが、コンパクトな平屋のK様邸はこの時点で時刻は15時。

もともと1日の予定で作業工程を組んでいたので、ここからもう少し作業を進めます。



耐力面材『EXハイパー』張り



もう数十年も前・・・その当時の木造軸組住宅は地震に弱いとされていました。

確かに地震のニュース映像なんかを見ていると古い木造の家が倒壊している様子をよく目にしますよね。


耐震基準も見直され、柱・梁・筋交いで耐震性を確保する木造軸組工法を更に強固なものにすべく、建物外周部に耐力面材を張る工法が今では一般的となっており、その面材に弊社ではEXハイパーを選んでいます。


このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという、結構手間暇かかる手順となります。


時間も15時過ぎということもあって、さすがにすべて張り切ることは叶いませんでしたが、1人では大変そうな大まかな部分は大概張ることが出来ました。


そして・・・・・・



建物内部の方もいつもは間柱・窓台・まぐさのほとんどを設置し終えますが、今回は筋交いを優先で設置し、その他の部材の取付が若干残ったところで時間となりました。


いくらコンパクトだとはいえ、1日と2日では作業時間が圧倒的に異なりますから、いつもの通りにというわけにはいきません。


でも、残りの作業を大工さん1人でお願いできる程度の形にはなんとかすることが出来ました。



この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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