2023/07/10
自然素材のこと
無垢床材のクリア塗装とオイル塗装
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
以前のブログで床材には無垢床材とフローリングとがあって、更にフローリングの表面は挽き板、突き板、シート張りに分類されるというお話をご紹介させていただきました。
同じように無垢床材の表面仕上げも『クリア塗装』と『オイル塗装』とに分けられます。
クリア塗装
クリア塗装はウレタン塗装、UVウレタン塗装などとも呼ばれ、無垢床材の表面を塗膜でコーティングしてしまうものです。
基本的にワックス掛けなどのお手入れが要らない仕上げとなるので、定期的なお手入れを面倒だと感じる方にはおススメです。
しかしながら、表面を塗膜で覆うことで木の調湿効果を妨げてしまいますので、無垢床材特有のサラッとした心地良さは感じられないかと思います。
また、見た目にも光沢がありますので、フローリングのように見えてしまう点もマイナスポイントかもしれませんね。
オイル塗装
これに対してオイル塗装は、オスモカラーなどの自然由来の塗料を木材に浸透させる仕上げ方法となります。
表面をコーティングするようなものではないので無垢床材本来の心地良い感触は十分に感じられますし、光沢が出ない分、より自然な状態で木材の風合いを楽しむことが出来ます。
ただ、当初のオイルの撥水効果も永続的なものではなく、定期的にオイル塗装を施してあげないと染みや汚れが付きやすいという点はデメリットと言えます。
まとめ
ほっと住まいるでお家を建てられる方は自然素材志向の方が多いので、施工数としてはクリア塗装よりもオイル仕上げの方が断然多いのが現状です。
しかしそれは、クリア塗装が悪いと言っているのではなく、大切なのは仕上げの違いを理解し、自身の生活に照らし合わせたときにどちらを選ぶべきかを正しく判断することです。
・・・というわけで、クリア塗装とオイル仕上げの特徴をまとめてみると、こんな感じになります。
< クリア塗装 >
○表面がコーティングされていて汚れにくい
○定期的なお手入れをしなくて済む
○木の調湿効果を妨げ、無垢床材のサラッとした肌触りを感じない
○疵が付いた時、キレイに直すには職人さんが必要になることも
○見た目に光沢が出てフローリングに見えることも
< オイル塗装 >
○木が呼吸していてサラッとした感触が心地良い
○疵が付いてもサンドペーパーとオイルでキレイに自己補修が出来る
○定期的にワックス掛けを必要とする
○水に弱く汚れも付きやすい
○雨でズブ濡れになったときは気を使うかも