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スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

弊社では掛川市仁藤で約50坪の土地を2区画所有していました。
そのうちの1区画を建売住宅という形で販売をしていたところ、そちらのご購入が決まりましたので、もう1区画についても建売住宅として販売することが決まりました。

そんな仁藤の2棟目の建売住宅・・・地盤改良工事から基礎工事を経て、この日、土台据えが行われました。
今まで現場には基礎屋さん、水道屋さんなどが出入りをしていましたが、この工程からは現場の主役、大工さんへとバトンタッチとなります。


土台据えって・・・!?


基礎とか土台とか・・・一般生活においては似たような意味合いで使用される語であるだけに、土台据えとはどのような作業を言うのかピンと来ないかもしれませんが、要は写真に写っているような木材を組んでいく作業をそう呼んでいます。

『土台』を『据え付ける』ってことですが、どこに据え付けるかと言えば、それは基礎の上になります。

作業はまず土台となる木材にアンカーボルト用の穴開けをすることろから始まります。


この開けた穴には基礎から伸びているアンカーボルトを通します。


そして、基礎と一体化した土台はスクリューワッシャーで締めて固定するわけです。




基礎パッキンによる床下換気


先程は土台を据え付ける作業をご紹介しましたが、その前にやっておく作業があります。
それは床下換気用の基礎パッキンを設置すること。




この黒い部材が基礎パッキンと呼ばれるもので、基礎と土台の間に挟み込まれます。
その基礎パッキン・・・よぉ~く見てみると、穴が開いていて向こう側が見えますよね!?


ここを通して床下全体を空気が循環できる仕組みとなっています。

昔は、下の写真のように床下換気口とか地窓とか呼ばれる部材を数ヵ所に取付けて床下の換気を行っていました。
しかしながら、隅々まで換気が行き届かない、床下換気口の部分で基礎の鉄筋が切断されて脆弱になる・・・などの理由から、床下の換気には基礎パッキンを使用する住宅会社が増え、それが主流となってきました。




土台と大引


話は戻って、土台を据え終わった状態がこんな感じです。


冒頭で、土台は基礎の上に据えるというお話をしました。
基礎の立ち上がりの上に据えた木材を土台と呼ぶのに対し、そうでないものを大引と呼んでいます。

立ち上がりの上の乗っかっている土台と違い、大引は下に支えが無いままだとたわんでしまうので、大引と大引の交差ポイントには鋼製束を立ててこれを防ぎます。





断熱材『ミラフォームΛ(ラムダ)』の充填


土台と大引が組まれると、そのマス目の間に断熱材の『ミラフォームΛ(ラムダ)』を充填していくこととなります。


その断熱材はというと、それぞれのマス目にピッタリとはまるようにあらかじめ工場でカットされてきます。
ここで断熱材に貼ってあるシールに注目してみましょう。


『17』と番号が振られていますね。
17番があるということは、当然1~16番まであるわけで、その全てが異なる寸法であることを示していて、実際にはこちらの建売住宅では20番まで番号が振られています。


一番手前の紫のマス目は別として、赤・青・緑・橙のマス目に大きさの違いがあるようには見えませんよね!?
しかし、同じ90cm角に見えてもこれら4つの色分けしたマス目は微妙に大きさが異なっています。

その原因は土台と大引の太さの違い。
10.5cm角の土台に対し、大引の太さは9cm角なので、マス目が土台で組まれているのか、大引で組まれているのか、土台と大引で組まれているのかによって大きさが変わってきます。

この微妙な大きさの違いに手加工で断熱材をカットして充填していくとなるとなかなか骨の折れる作業となりますが、コンピューターカットされた断熱材であれば隙間なくピッタリと収まってくれます。




床合板と雨対策養生


そして、断熱材の充填が終わると、その上に24mm厚の床合板を敷き、それを規定の長さ、規定の本数の釘で固定していきます。


昔の家は床の断熱材も入れてなければ合板も敷いてありませんし、それらが冷たい床やブカブカの床の原因となっていました。
今ではどこの住宅会社でもやっていることではありますが、快適で安心して住めるようにするためには大切な工法です。

最後は雨対策の養生にブルーシートを。


工場でユニットを組み上げてくるプレハブ工法と違って、木造軸組工法の建物に雨の心配は付き物です。
雨に降られたとき全く濡らさないなんてことは不可能ですが、それでも出来得る限りの対策は行います。

あとは上棟日、気持ち良く作業できたらイイですね。


この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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