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スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

今年の夏は例年に比べて特に暑い日が続いている気がします。
そんな中、袋井市のI様邸ではお盆休み前に土台据えが行われました。
ほっと住まいるでは、工程の中で弊社社員が現場に赴き、大工さんのお手伝いをすることがあります。
土台据えの作業もそのひとつで、猛暑の中、大工さんと一緒に汗を流しました。


作業開始

ほぼ平屋のI様邸は1階部分が大きく、いつもなら1人、ないし2人の大工さんで行っている作業ですが、3人の大工さんにお願いして作業を進めました。




作業はまず、土台にアンカーボルト用の穴を開けるところから始まります。
基礎から出たアンカーボルトの位置に合わせ、基礎と連結できるように土台に穴を開けます。

穴開け作業をしてもらっている間、私たちほっと住まいるの社員は上棟で使用する金物の準備をしています。


・・・このタイミングで支度をしておかないと上棟日に作業が進まなくなってしまいますので。


基礎パッキン



上記で説明した通り、アンカーボルト用の穴を開けられた土台は基礎の上へと据えられていくのですが、土台を据える前には上の写真のような黒い部材を基礎天端に並べます。
これが床下換気のための基礎パッキンです。


昔は下の写真のように床下換気口とか地窓とか呼ばれる部材を数ヵ所に取付けて床下の換気を行っていました。
しかしながら、隅々まで換気が行き届かない、床下換気口の部分で基礎の鉄筋が切断されて脆弱になる・・・などの理由から、床下の換気には基礎パッキンを使用する住宅会社が増え、それが主流となってきました。




土台と大引



さて・・・基礎パッキンを並べた後に土台が据えられると、こんな感じで床の骨組みが出来上がります。

ここであることに気付くのですが・・・・・・

それは、骨組みを構成する木材の全てが基礎の上に乗っかっているわけではないということです。

間取りにもよりますが、床の骨組みは概ね90cm×90cmのマス目になるように組まれているので、そこには基礎の立ち上がりに乗っからない部材も出てきます。
そうしたものを土台に対して『大引』と呼んでおり、大引は『鋼製束』によって支えられています。




断熱材『ミラフォームΛ(ラムダ)』の充填

弊社では床下の断熱材に50mm厚の『ミラフォームΛ(ラムダ)』を使用しています。


写真を見ると、『50ミリ』と印字されたシールがちゃんと張られていますよね!?

あと、大きく『15』とか『16』とかって数字が明記されているのに気付くかと思いますが、この数字はどのマス目にどの番号の断熱材をはめ込めばいいのかを示したものになります。

こちらの画像で説明すると・・・・・・


赤・青・緑・橙・紫のそれぞれのマス目の大きさは、色ごとにすべて異なっています。
青と紫のマス目の大きさが違うのは一目瞭然ですが、紫と橙とで、或いは赤・青・緑の間に違いがあるようには見えません。
・・・しかし実際には違いがあるのです!!

これは、土台と大引の太さが違うことに起因しています。
土台の太さが105mmなのに対し大引は90mmなので、マス目が土台で囲まれているか、大引で囲まれているか、土台と大引で囲まれているかによって、同じ四角に見えても微妙に大きさに違いが生じています。

その微妙な大きさの違いがカバーできるように固形の断熱材であるミラフォームΛは予めプレカットされて現場納品されてきて、写真のようにひとつひとつのマス目にピッタリと隙間なくはめ込むことが出来ます。




24mm床合板張り

断熱材が充填された写真を見ると、なんだかそのまま断熱材(水色部分)の上を歩いて行けそうですが、実際はそこに強度はありません。
踏もうものならバキッと割ってしまうので、土台と大引の上を歩きながら断熱材を踏まないように床合板を並べていきます。




並べ終わった床合板は規定の間隔で釘打ちをして固定します。
今の時代、コンプレッサーや釘打ち機などの工具があるので短時間で施工出来てしまいますが、これを手打ちで行うことを考えると釘の本数も軽く1000本は越えてくるでしょうからゾッとしちゃいますね。


雨対策の養生



最後に雨対策の養生です。
イージーコートというシートを張って、厚手のブルーシートを敷いています。
作業の最後の方は雲行きが怪しかったのでちょっと駆け足になりましたが、なんとか雨に降られることもなく無事にここまで進めることが出来ました。

この時期の土台据えは陽射しがきつくてしんどいですが、そんな中でも予定通りのところまで進めてくれましたね。
うだるような暑さでしたが、1日お疲れ様でした。



この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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