2024/06/21
家づくりのポイント
注文住宅向きの方と建売住宅向きの方の違いとは?
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
『もう家を建てなくちゃ』、『そろそろ家を買おうか』・・・きっかけはどうあれ、誰しもが最初はそんな風に漠然と考え始めるのだと思います。
漠然とし過ぎていてどちらも同じ意味合いに聞こえてしまいますが、『建てる』ことと『買う』ことの間には明確な違いがあります。
法律上でも家を建てるのは『工事請負契約』とされ、一方、家を買う行為は『売買契約』とされています。
法律用語を出されると小難しく思えてしまうのでしょうけど、要は家というものを手にしようとしたとき、間取りから仕様まで全て打ち合わせで決めていく『注文住宅』にするのか、或いはすでに出来上がっているものを購入する『建売住宅』にするのかという話です。
注文住宅か建売住宅か・・・この話は、建て替えのお客様や既に建設予定地をお持ちのお客様に該当するものではありません。
そういった計画の中では自ずと選択肢は注文住宅に限られてきます。
注文住宅か建売住宅かを選ぶことが出来る人とは、これから土地の購入も含めて家づくりを検討していく方のことです。
では、どんな方が注文住宅向きなのか、建売住宅の購入にはどんな方が向いているのか、注文住宅と建売住宅の特徴を比較しながら考えてみましょう。
注文住宅の特徴
注文住宅の家づくりはまず間取りを決めていくところから始まり、間取りが決まったら、次に仕様の打ち合わせが行われます。
仕様とは、外廻りで言うと屋根材や外壁材、玄関ドアやサッシ、内装面では床材の種類や壁紙に建具、それから水廻り設備に電気配線などなど・・・・・・その内容は多岐にわたります。
ここが注文住宅の面白いところでもあり、難しいところでもあるのですが、選択肢が多い分だけ自由度の高さは圧倒的です。
たとえば、間取りに関して言えば、建具を開き戸から引戸に変更したり、冷蔵庫と食器棚の位置を入れ替えたりといった細かな要望にも対応が出来ますし、仕様面では、検討していたフローリングを無垢床材に変更するなんていうことも、打合せの段階であれば容易に可能になります。
この『やっぱりここをこうしたい』っていう要望が出てきてしまうのは、これから建てる家の実物がまだ存在していないからで、注文住宅を検討するお客様はどうしてもお部屋の広さだとか家事動線、収納量、または内観や外観に至るコーディネートなどをイメージしながら計画を進めなければなりません。
なので、まだ姿かたちが無いもの、全貌が見えないものにお金を払うのには抵抗があるって方には注文住宅は不向きなのかもしれませんね。
しかしその反面、いろんなところにこだわって唯一無二のお家を建てたい方には注文住宅はおススメです。
以前、こんなお家を施工したことがありました・・・。
コチラのお宅ではオリジナルデザインのステンドグラスを組み込み、建具や野物の梁は解体した旧家から受け継ぐ形で移植させました。
このように、一般的にはニーズの無い、そのお客様だけの要望に対応できるのは紛れもなく注文住宅の強みだと言えます。
建売住宅の特徴
注文住宅の打ち合わせには膨大な時間と想像力を要します。
お客様の状況にもよりますが、打合せを始めてからお引き渡しまで概ね1年くらい掛かる方が多いですかね。
しかしながら、建売住宅は既に実物が完成しているのでその労力を省けるのが魅力です。
これは間取り考えるのが億劫で、コーディネート力や想像力に自信がない方には大きなメリットとなります。
先にご紹介した注文住宅の施工例のように特別感はないものの、間取りや仕様に関しても無難にまとめられているのも特徴です。
注文住宅の家づくりはそのお施主様に向けた唯一無二のお家を建てます。
しかしながら、建売住宅は万人受けするような間取りと仕様になっている傾向があります。
これは建売住宅を建てる時点でまだそこに住むご家族の姿が見えていないからで、そのために間取りや仕様に人気の高い要素を採り入れて建てます。
なので、個性的ではないのかもしれませんが、割と住みやすいお家になっていることが多いのが実状です。
注文住宅に比べて建売住宅は自由度が無い・・・のかもしれませんが、実際に目で見て気に入ればそれもそれほど問題ではないのです。
弊社でもここ数年、モデルハウスを含めた建売住宅の販売を行っておりますが、おかげ様で次々とご成約いただいています。
まとめ
注文住宅は間取りも仕様も自分好みのものに出来る反面、それを実現するためには多くの時間と労力を費やすことになります。
建売住宅は注文住宅ほどの個性は出せないものの、コーディネートに失敗することもなく、実物を見て購入を判断出来る安心感があります。
どちらも家づくりのカタチとしてはメリットとデメリットがあります。
ご自身の探している地域に建売住宅があったときは、性格とも照らし合わせて家づくりの方向性を検討してみては如何でしょうか!?