Blog

スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

このところテレビを見ていると、やれカップ麺が値上がりするだとか、マヨネーズやバターが値上がりしただとか、物価高騰のニュースが自然と耳に入ってきます。
食品のみならず、ガソリンだとか生活雑貨だとか・・・物価高騰の影響は生活の中で身近にひしひしと感じていることと思います。

物価の高騰は住宅業界でも同じで、柱や梁などの木材、キッチンやお風呂などの住宅設備、サッシや建具など、何もかもが値上がりしていて、数年前と比べると弊社でもお家の単価はやはりアップしています。

カップ麺1つ買うのに例えばそれが200円から300円になったところで、買いたいかどうかは別として買えないということはないと思います。
しかし、家が2000万円から3000万円になった場合、建てられないという状況は十分に発生し得ることで、予算内で家を建てるために数年前と比べて間取りがコンパクトになってきているのを最近では感じます。

家の金額を左右する要素のひとつは建物の大きさです。
数年前までは35坪前後の家が多かった中、30坪前後の家を建てることも増えてきていて、弊社の最新のモデルハウスも30坪で建てています。

では、35坪の間取りと比較すると、最近ではどのような間取りに人気が出てきているのでしょうか!?


5~6年前に多かった35坪前後の間取り例


まず、当時の要望として多かった間取りの例を挙げるとこんな感じのものとなります。

①20帖以上のLDK
②キッチンは正面にリビングをとらえ、ダイニングはキッチンと横並び
③回遊動線のキッチン
④収納付きの4.5帖の和室
⑤大容量の玄関クローゼット
⑥7帖以上の寝室
⑦4.5帖以上の子供室
⑧布団を干せるバルコニー


最近提案することの多い30坪前後の間取り例

一方、最近では5~6年前には当たり前のように設けていた和室やバルコニーを無くした間取りも増えてきていますね。

たとえば和室は、乳幼児のお子さんを寝かしつけたり、友達が泊まりに来たときのための部屋にしたりもできます。
確かにそういう使い方が出来れば便利なのかもしれませんが、肝心なのはこの先何回そういう使い方をするかということですよね。

ちょっと話は逸れますが、昔の家って通し間の和室がある家が多くなかったですか!?
お年忌なんかの人寄りがするときに便利だってことで設けられていましたが、実際のところはその場面でしか活躍せず、普段は使用することのないお部屋となってしまうため、2間続きの和室は最近の新築では滅多にお目に掛かることはありません。

同じように必ずしも必要か!?という観点から考えると、4.5帖の和室やバルコニーの優先順位は低くなっているようです。

また、要不要という立場からすれば、寝室や子供室についても最低限必要な広さで充分という考えをする方が多くなっている気がしますね。

ただ・・・要る要らないで判断し、いろんなものを切り捨てて建てた家は安くはなるのかもしれませんが、快適かどうかはまた別問題です。
30坪でも快適に暮らすには、抑えるところは抑えてこだわるところはこだわるというのが肝要です。


そのこだわりポイントのひとつとして増えてきている要望が、脱衣室と洗面室を分けること、1階に物干しスペースやファミリークローゼットを設けることです。
家事の中でも洗濯について『洗う→干す→仕舞う』の動線を重視しているお施主様は多くいらっしゃるということですね。

上の間取り例でいうと、脱衣室に物干しを用意しておいたり浴室乾燥機を設置したりすればそこで室内干しが出来、洗面化粧台を別室としていることで朝の支度の邪魔にもなりません。更に、畳んだ洗濯物はすぐファミリークローゼットに仕舞えて、入浴するときはそこから着替えを持ってくることも出来ます。


ご紹介したニーズとそれを踏まえた間取りはあくまでひとつの例です。
物価の高騰が予算を直撃し、必要なものとそうでないものをより吟味しなければならないような昨今ではありますが、だからこそ、新居での生活をより深くイメージし、コンパクトであってもこだわった間取りを考えましょう。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
お客様に楽しく快適な住まいを維持してもらえるよう、フォローやメンテナンスなどお手伝いをさせていただきます!

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。